ITエンジニアの君たちはどう生きるか〜フリーランスと勤め人と、あなたはどっち?〜

エンジニアといえば他のホワイトワーカーと比べフリーランスで働いている人が多い印象があります。
今回はITバブルやリーマンショックの荒波に立ち向かい、26歳にして起業するなど15年以上IT業界の最前線に立ち続けてきた
C4C社長・亀山強にITエンジニアのフリーランスと勤め人の違い、そしてこれからを聞きました!

▼プロフィール:亀山強

1984年、中国・湖北省武漢市生まれ。
1989年、5歳で東京に移住する。2002年に商業高校を卒業後、システム開発会社に入社。
システムエンジニアとして開発業務にたずさわり、ときには月300時間を超える激務のなかで経験を積む。
2005年、フリーランスとして独立。2010年に株式会社C4Cを設立し、代表取締役CEOに就任する。



フリーランスが増えているのは『今』限定?



――――組織に属さず、フリーランスの働き方を取るITエンジニアが増えています。なぜでしょうか?





一般的な社員、特に大企業の正社員はこれまで企業年金もちゃんと支払われ退職後の生活の保障もされてきたよね。
でも、人口推移や日本国内の財政問題で年金の支払いは今後追い付かなくなる可能性が高いと思う。

働き方に関しても、企業の平均寿命も短くなりベンチャーが10年で大手を倒すような時代になって、
一企業で一生勤めあげる働き方はそれほど一般的でなくなってきている。

一方僕たちIT業界は、空前の売り手市場で大手一流企業からフリーランスに転身したエンジニアの給料が倍以上に増えたという例はざらにあって、フリーランスの働き方が増えてきた理由はこういうところにあるんだよね。

「世界のどこでも働ける」といった自由なイメージにあこがれる人も多いかもしれない。






――――会社組織に属する働き方にも良さがありますよね?





そうだね。
フリーランスが増えたといってもそれはIT業界が売り手市場である「今」限定ではないかと感じることが多いよ。

5年経ってもしエンジニアより企業側の立場が強くなったら、組織で正社員として働くメリットが多くなるだろう。
今でも、大企業と雇用契約を結ぶ安心感を重視する人も多い。







フリーランスは組織から受けられる恩恵をお金に変換している



――――フリーランスはいいことだけではない?





フリーランスのデメリットとして挙げられるのは、まず会社組織の中でなら使える仕組み・リソースを活用できないことだよね。
たとえば、ソフト開発なら会社が所有しているパッケージソフトを利用できるとか、営業の人員を活用できるといったところかな。
企業研修や資格取得補助とかもそうだね。

他にも、「フリーランスである」ということに自信を持ちすぎて、いわば「スレ」てしまったエンジニアも実は少なくないんだよ。

経営者の集まりに行くと、「フリーランスはお金のことばかり契約条件で要求してくる人が多い」という愚痴がよく出てくるよ。

若くやる気にあふれている時期はそれでもいい。
でも、20代、30代と過ぎれば体力的にも技術的にもピークは必ず過ぎ去り、生産性は必ず落ちていく。
当然、そのままの報酬をもらうにはそれに代わる何かをあらかじめ学んでおかなければいけないのに、フリーランスが学べる場は誰も用意してくれないから、自分で用意しないといけない。
会社にいれば、研修会や新しい職場などでスキルを磨ける場を用意してくれるよね。

さらに、ITエンジニアは営業職などと違い一人でパソコンに向かう孤独な作業で、会社員と違って組織の中で評価されることも少ない。

つまり、組織に属さない孤独にも耐えなくてはいけない。

こういう組織から受けられる恩恵をお金に変換しているのがフリーランスだと僕は考えていて、収入はいい分、デメリットもあると思う。





フリーランスと勤め人、中間的な生き方だってある



――――ITエンジニアはどちらかを選ばなくてはいけないのでしょうか





最近はフリーランスと勤め人、両者の「いいとこどり」をした中間的な働き方も出てきてるよ。

例えばうちでは、個人契約のフリーランスと社員、合わせて40人のエンジニアが契約企業に出向してもらう働き方をとっている。

そしてフリーランスのメンバーに対しても単に契約だけではない関係を築いていこうと働きかけている。

例えば、勉強会を行なってエンジニアとしての技術力を磨ける環境を用意したり、
技術的なもの以外でも、エンジニアが疎い資産投資についての講習会をやったこともある。

社員旅行や働く姿勢について考える講習なども行なって、個々の経験を高めたりや組織に属する喜びも感じられるような会社にしていきたいと思っている。

そして世の中でもフリーランスでも組織に属するメリット・喜びを感じられるような働き方が今後求められると考えている。





――亀山さん、ありがとうございました!





亀山さんへのインタビュー、いかがでしたか?

これからもC4C COCOでは様々な情報を皆さんにお届けできたらと思っていますので、よかったら立ち寄って見てください!